永久歯が生えてくる前、生えそろう前に矯正することの重要性

現代においては幼少期から柔らかい食べ物を与えられることも多く、顎の発育・発達が不十分なお子さんが増加傾向にあります。それにより、歯並びの悪い、噛み合わせの問題（不正咬合）をもつ子供たちが増えてきました。

戦前と比較してみると、歯の大きさ自体は栄養状態が良好となったことにより、大きくなっているのですが、逆に噛む回数が減ってしまったことで顎の発育不全が起こっています。

顎がきちんと成長できていないことで、どのようなことが起こるのか？
永久歯が生えそろうための十分なスペースがないことによって、歯並びの乱れなどにもつながります。

また、歯や口以外の病気の原因となる場合も多く、成長発育矯正によって、口以外にでていた病気の症状が改善するといったことも多くみられています。

顎顔面矯正法とは顎の骨全体を広げていく矯正法です。
外見的な美しさのみを目的とする矯正法ではありません。

矯正装置を使い、顎と顔面の骨そのものの発育の遅れ（発育不全）を取り戻し、健康な体をつくると共に体本来の正常な機能、正常な発育を促すことで、結果として不正咬合を防ぎ正常な顎顔面と良い歯並びを造る治療方法なのです。

発育途上のお子様には有効な治療法で、正常な成長を助けることによって綺麗な歯並びを手に入れることが出来るでしょう。

当院では、「成長発育矯正（顎顔面矯正）治療」により単なる抜歯をして見た目の歯並びのみを整えるワイヤー矯正だけではなく、歯並びを根本から治療し、体そのものを健康にし、機能的で美しい咬み合わせを作る矯正を行っています。
　

不正咬合の原因となること

口呼吸

下口唇を吸う

おしゃぶり

指しゃぶり

不正咬合はこの他にも、うつぶせ寝をさせすぎてしまうことによって上顎の発育を阻害してしまうこと、体癖、舌癖、乳歯の虫歯、顎をぶつけたなどの外的要因にも起こることがあります。
　
特に口呼吸は、不正咬合によって口をきちんと閉じることができないために本来は鼻呼吸をしているべきところが口呼吸となってしまう。そして、口呼吸を続けているうちに頬によって左右から押されることによって高口蓋や、下あごの健全な成長が阻害されてしまうことにもなるのです。口呼吸は唾液の分泌に異常をきたすことによって虫歯になりやすくなるということもありますので、十分注意が必要です。