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矯正歯科
矯正歯科について
矯正には色々な種類のものがあります。
歯の裏側から留めた見えない矯正治療。
白い装置を使い目立ちにくくしたものや、痛みを軽減するために考えられた矯正器具などもございます。
矯正は年単位の長い治療です。
自分にあった良い治療法を選択するには、最初に時間を掛けてカウンセリングをする事が必要だと当院は考えます。
まずはカウンセリングを受けに来て、あなたなりの治療法を一緒に探しましょう。
矯正歯科症例
【症例1】
【症例2】
成長発育矯正
(顎顔面矯正)
成長発育矯正(顎顔面矯正)とは
最近の子供たちは歯並びの悪い、噛み合わせの問題(不正咬合)をもつ子供たちが増えてきました。
歯の大きさ自体は戦前に比べ母体の栄養状態が良くなり大きくなりましたが、逆に噛む回数が減って顎の発育不全により歯の生えるスペースが足りなくなり、結果として歯が綺麗に並ばなくなっています。
顎顔面矯正法とは顎の骨全体を広げていく矯正法です。
外見的な美しさのみを目的とする矯正法ではありません。
矯正装置を使い、顎と顔面の骨そのものの発育の遅れ(発育不全)を取り戻し、健康な体をつくると共に体本来の正常な機能、正常な発育を促すことで、結果として不正咬合を防ぎ正常な顎顔面と良い歯並びを造る治療方法なのです。
発育途上のお子様には有効な治療法で、正常な成長を助けることによって綺麗な歯並びを手に入れることが出来るでしょう。
当院では、「成長発育矯正(顎顔面矯正)治療」により単なる抜歯をして見た目の歯並びのみを整えるワイヤー矯正だけではなく、歯並びを根本から治療し、体そのものを健康にし、機能的で美しい咬み合わせを作る矯正を行っています。
不正咬合が起こす問題
成長期のお子様に不正咬合(噛み合わせの悪さ)がある場合、考えられる理由のほとんどは顎の成長が上顎で抑えられ、顎の発達が妨げられているということです。
不正咬合があるお子様がもつ特徴として、摂食、咀嚼、嚥下の問題は勿論ですが、いつも口を開いてる、姿勢が悪い、いびき、口臭、ぜんそく、中耳炎、風邪をひきやすい、鼻アレルギーなどが様々な問題があります。
これらの問題は、体全体の健康そのものに大きな関わりがあり、お子様の発育に多大な影響を与えているのです。
子供たちは、顎顔面の発育不全のままで成長期を終え、不健康という負荷を抱えることはその後の人生に大きな影響を及ぼすことも十分に考えられることです。
歯並びのベースにある歯槽骨や顎骨、頭骨、それらを取り巻く軟組織までを考慮して一連の治療を進めることで、歯並びだけでなくこれらの問題も同時に改善されると言われています。
不正咬合の症例
上の写真で見られるように、顎の骨の発育不全によって、歯並び・噛み合わせが悪くなってしまっています。原因として、顎の成長が上顎で抑えられ、顎の発達が妨げられているということが考えられます。
治療方法
成長発育矯正(顎顔面矯正)治療の具体的な方法は、口の内部に急速拡大装置という特殊な器具を装着し、顎の骨全体を広げることで骨の正常な成長を促します。
その結果上顎の骨が広がることで、狭くなっていた鼻腔や気道も広がり、鼻づまりやぜんそくの改善、いびきの軽減など様々な効果も期待できます。 下顎に関しても、舌が本来あるべき位置に戻るために、舌運動機能や咀嚼機能の改善などの効果が期待できます。
顎全体そのもののバランスを整えることで、体本来の正常な機能・正常な発育へとつながっていきます。
装置を装着した治療例
上の写真のように、特殊な装置(急速拡大装置)を装着することで、歯並びの矯正だけではなく顎の骨自体を広げ、正常な状態に近づけていきます。
別の装置を装着した治療例
成長発育矯正(顎顔面矯正)により体全体が良くなった症例
顎の矯正をする前には、左の写真のように真っ直ぐ立った状態でも姿勢が歪んでしまっていましたが、成長発育矯正(顎顔面矯正)の治療をして姿勢そのものがまっすぐになりました!
早期の治療をお勧めします
お子様の歯並びが悪いと感じたり、全身に何か問題があると感じた際は、早めに顎を広げる治療をお勧めしています。特に、急速拡大装置を使用する治療は、6歳~12歳頃(場合によってはその前後)までに治療を開始することをお薦めしています。
このような治療は早期治療(1期治療)、予防矯正とも呼ばれていますが、正常な機能と発育を一刻も早く取り戻す、まさに不正咬合の芽を摘む治療と言えます。
成人になってからの矯正の場合、骨格が出来上がってしまっているため歯並びを綺麗にするためには抜歯しなければならないケースが多く、その分既往症なども含めてリスクが多くなってしまいます。
顎を大きくする治療の場合は、抜歯しなければならないケースはほとんどありません。また治療費として、ワイヤーなどを使用する矯正方法と比べて、顎顔面矯正法の場合は個人差はありますがワイヤー矯正の3分の1ほどで済みます。
早期に治療を開始し様々な問題を解決することで、より健康で幸せな生活を送ることが出来、快適な老後を迎え、お子様が素晴らしい人生を過ごすことが出来るでしょう。
子供の矯正
「将来的に矯正治療が必要になるのか?」 「いつから矯正を始めればいいのか?」など、お子様の歯並びが心配で困っていませんか?
矯正治療の「必要性の有無」「開始時期」「治療法」は下記の要因を診査して総合的に判断するために、患者さまによってそれぞれ異なってきます。
小児矯正の診査するポイント
年齢・歯の大きさ・アゴの成長のバランス・指しゃぶりなどの悪習癖があるかどうか・反対に咬んでいる歯があるかどうか・先天的な永久歯欠損があるかどうか・先天的に小さな歯(わい小歯)があるかどうか・正しい位置に歯が生えているかどうか・永久歯が萌えるスペースがあるかどうか・虫歯の治療を行った歯があるかどうか・永久歯、乳歯の萌出状況・奥歯の咬み合わせの状態・前歯の咬み合わせの状態・上下の歯のセンターラインの位置・口元の突出感・希望の矯正装置・装置への協力性・ブラッシング技術。
このようなに様々な要因を診査して、矯正治療のお子様にあった適切な「必要性の有無」「治療法」「開始時期」を検討していく必要があります。
まずはお口の中を拝見し、診査した上でアドバイスさせて頂きます。
予防への第一選択
小児矯正治療とは成長にあわせ長期的に口腔内を管理し、正しい位置に永久歯を誘導したり、アゴの成長のコントロールをおこないます。 それにより将来的な歯並びの不正や虫歯を予防することが可能です。
小児矯正治療
歯ブラシの基本を身につけ、歯並びに影響する習癖(爪咬み、指しゃぶり)があれば除去していきます。
乳歯の虫歯は歯の正しい交換を妨げる原因となります。
また悪習癖は将来の歯並びに影響します。
正しいブラッシング法を身につける事は虫歯を予防するだけでなく歯並びにとっても大切なことです。
アゴの骨の成長をコントロールします
上と下の歯が反対に咬んでいる場合、アゴの骨の成長バランスに悪影響を及ぼすことがあります。
早期に正しい咬み合わせに改善し、正しい骨格形成をうながす必要があります。
アゴの骨の成長をコントロールする装置は取り外し式のタイプから固定式のタイプまでいろいろあります。
大人の歯(永久歯)が生えてくるためのスペースをつくります。
虫歯になって早期に乳歯が抜けてしまったり、6歳臼歯(第一大臼歯)が通常の位置より前方に生えてくれば、将来の永久歯のためのスペースが不足する場合があります。
乳歯の脱落で空いたすき間を確保したり、6歳臼歯を正しい位置に動かしたり、アゴの骨や歯列を広げることで、永久歯が生えてくるためのスペースを確保します。
負担の少ない装置を使用します。
たとえ小さなお子様でも、歯に付いた矯正装置が気になるものです。
コンプレックスのない明るいお子様になっていただくためにも、子供にとって精神的な負担の少ない装置を作製しています。
治療期間の目安
小児矯正治療では、歯並びや、噛み合わせなど状況にあわせて治療計画を立て、治療をすすめていきます。
上の前歯にすき間がある場合・・・・8歳頃~
上の前歯の真ん中のすき間(1mm~3mm)は隣の永久歯や糸切り歯の萌出によって自然に閉じてきます。まずは永久歯の萌出がある程度すすむまで様子を見て経過観察をしましょう。それ以上のすき間が認められる場合は、まわりの歯肉の状態を診査したり、レントゲン撮影によって骨内に異常がないか確認し歯を誘導する必要があります。
下の前歯のガタガタに並んでる場合・・・8歳頃~
アゴの成長途中であるこの時期はアゴが小さく下の前歯の永久歯が多少ガタガタに生えてくるのは自然なことです。
アゴの側方への成長とともにガタガタも自然に取れてきます。
しかし、ガタガタの程度が著しい場合はスペースを確保したり、計画的に乳歯や永久歯を抜歯することもあります。
上下のアゴの大きさにズレがある場合・・・6歳頃~
受け口や出っ歯など、骨格的なズレの症状が明らかな場合、骨の成長を誘導する取り外し式の装置を用いて治療を開始します。家にいるときだけ使用してもらうタイプや寝てる時だけ使ってもらうタイプの装置等さまざまなタイプの装置があります。
早期に骨格的な不調和を改善することにより正しい咬み合わせのための土台を整えることが出来ます。
上の前歯がガタガタに並んでる場合・・・8歳頃~
前と後ろが逆に咬んでロックされている歯が存在するとアゴの正しい成長が阻害されることがあります。
早期にリンガルアーチまたはワイヤーを用いて正しい位置に歯を誘導します。
小児矯正期間の八重歯(やえば)は保隙(ほげき)装置を用いる事で自然に正しい位置に誘導することができる場合があります。
最終的な段階で永久歯の正しい位置への誘導がうまくおこなえば、成人矯正治療が不要になる場合があります。
しかし、アゴと歯の大きさのバランスが著しくズレていて、あまりにも重度なガタガタが予想される場合は計画的に乳歯および永久歯を抜歯し、成人矯正を前提とした長期的なプランを立てて治療を行います。
治療期間、通院
当院では小児矯正対象年齢は10歳までと設定させて頂いてます。
この時期は乳歯もほぼ抜けて将来的な歯並びの状態を予想しやすく、矯正治療を続ける必要性を検討しやすい段階となります。
ほぼ歯列も整い将来的に問題が認められないと予想される場合はこの段階で治療が終了となります。
引き続き矯正治療を行って行く場合は、再診査・診断を行い、矯正装置の選択、抜歯やインプラントアンカーの必要性を検討します。
小児矯正期間は開始時期により長期になる場合がありますが、アゴの成長や歯の萌出を見ながらの治療となるので3~6ヶ月毎に1回の通院となります。
装置でアゴの成長を誘導したり、歯を動かしたり、成長や歯の萌出の経過を見たりやブラッシングの練習をしたり、口のまわりの筋肉のトレーニングをしたりお子様の状況にあわせて計画的に治療を進めて行きます。
小児矯正治療で使用する様々な装置
スペース維持装置
乳臼歯の脱落にあわせて装着し永久歯の萌出のためのスペースを確保します。
使用時期 6歳~10歳
切歯斜面板
取り外し式の矯正装置です。早期の歯の反対交合を改善し、正しい顎の成長を誘導します。
使用時期 6歳~8歳
ペンデュラム
前方に生えてきた6歳臼歯(第一大臼歯)を正しい位置に戻します。それにより正しい永久歯の萌出スペースを獲得します。
使用時期 9歳~10歳
バイオネーター
取り外し式の矯正装置で上下のアゴの成長バランスの不正を改善し、正しい骨の成長と歯の萌出を促します。
使用時期 6歳~10歳
リンガルアーチ
反対に咬んでいる前歯を改善します。裏側から装着するので見えません。
使用時期 6歳~10歳
キューシック
取り外し式の矯正装置で出っ歯の著しい小児に使用します。
使用時期 7歳~10歳
パタカラ
取り外し式の矯正装置で口の周りの筋肉のトレーニングに使用します。
使用時期 6歳~10歳
乳歯の生える時期と抜ける時期
生える時期 | 抜ける時期 | |
---|---|---|
乳中切歯 | 生後6~10ヶ月 | 6~7歳 |
乳側切歯 | 8~12ヶ月 | 7~8歳 |
乳犬歯 | 16~20ヶ月 | 9~12歳 |
第1乳臼歯 | 11~18ヶ月 | 9~11歳 |
第2乳臼歯 | 20~30ヶ月 | 10~12歳 |