ボトックス治療

ボトックス治療について

歯科ボツリヌス治療とは、ボツリヌス毒素(ボトックス)を使用して、口腔や顎の筋肉に関する特定の問題を改善する治療法です。ボトックスは、筋肉の過剰な動きを抑えるために使われ、歯科領域でもさまざまな症状に対して応用されています。具体的な用途としては以下のようなものがあります。

歯科ボツリヌス治療の主な用途

歯ぎしり(ブラキシズム)や食いしばりの改善
夜間の歯ぎしりや、日中の強い食いしばりに対して、顎の筋肉(特に咬筋)にボトックスを注射することで、筋肉の緊張を和らげ、歯へのダメージや顎の痛みを軽減します。
顎関節症(TMD)の緩和
顎関節症の症状(顎の痛み、開閉口時の不快感など)を持つ患者に対して、筋肉の緊張を抑えることで、症状を軽減させることができます。
ガミースマイルの改善
笑ったときに歯茎が多く露出する「ガミースマイル」に対して、上唇を引き上げる筋肉にボトックスを注射することで、過剰な歯茎の露出を抑え、バランスの取れた笑顔を作る効果が期待できます。
顔の非対称の改善
顎の筋肉の不均衡が原因で顔が非対称に見える場合、その筋肉の一部にボトックスを注射して緊張を和らげ、顔のバランスを整えることができます。

歯科ボツリヌス治療のメリットとデメリット

メリット
・非侵襲的な治療であるため、手術が不要。
・治療後すぐに日常生活に戻れる。
・短期間で効果を実感しやすい。
デメリット
・効果が一時的であるため、定期的なメンテナンスが必要。
・稀に副作用として、注射部位に軽い腫れや内出血が起こることがある。